【 レビー小体型認知症 】

アルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い認知症で、脳細胞にレビー小体という異常なたんぱく質ができることが原因で、認知機能の低下以外にもさまざまな症状がみられます。

実際にはいない人や小動物などが見える(幻視)、睡眠中に大声を出したり暴れたりする(睡眠時異常行動)、手足がふるえたり動作がゆっくりになる(パーキンソン症状)といった症状が特徴的です。物忘れ、時間や場所が分からなくなるといった認知機能の低下は初期には目立たなかったり、時間帯によって認知機能が変動したりするため、他の病気と間違われてしまうこともあります。
 また、精神症状に対して薬の治療が必要となることがありますが、薬に対して過敏に反応しやすいことも特徴で、早い段階で診断を確定し適切な治療を行うことが重要です。

当院では心理士による神経心理検査を行い、他の病院と連携して脳の画像検査を行うことで診断が可能で、精神症状に対して外来や入院での治療も行っています。

副院長 中前 知里