【 発達障害 】

生まれつき脳の発達や働き方が通常と異なることで、幼児のころから行動面や情緒面に特徴がみられる障害です。

育て方や幼少時の体験などが発症の原因ではなく、生まれついての脳の特性であり、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などが発達障害に含まれます。

同じ障害名でも特性が違っていたり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることもあります。発達障害がある人は、コミュニケーションや対人関係をつくることが苦手で、周囲からは自分勝手、わがままな人、と誤解されることも多く、生きづらさを感じて社会生活に困難が生じてしまいます。

治療としては幼児期には療育を行い対人スキルの発達などを促すことが有用です。しかし成長するにつれて人間関係が複雑になるため生活で困難を感じることが増え、うつ病、統合失調症、強迫症などの精神疾患を併発し薬の治療を行うこともあります。また、当法人内のデイケアでは大人の発達障害の方を対象としたリハビリプログラムもご用意しています。

副院長 中前 知里